ゴルフ雑学

3Wでティーショットを打つメリットとは【上手く打つコツも解説】

ゴルファーの多くはティーショットでドライバーを使うよりも、3Wで打つほうがメリットはあるようです。

ボールコントロールの難しいドライバーよりも、アイアンと同じ打ち方ができる3Wのほうが扱いやすく、実際に「ドライバーより3Wのほうが飛ぶ」と言う声を耳にすることもあります。

そこで今回は、同じウッドでも3Wなら簡単に打てるのにドライバーだと上手く打てない理由と、より簡単に3Wが打てるようになる方法をご紹介していきます。

3Wでティーショットを打つメリットとは【上手く打つコツも解説】

Close-up of a golf ball and a golf wood

ボールをティーアップできるティーショットは、ドライバーの飛距離が期待できる絶好の機会です。

ところが、ドライバーと3Wの飛距離が同じくらいで、もしかすると3Wのほうが飛ぶかもしれないと言う人がいます。

これはアッパーブローでインパクトができないためで、アイアンと同じレベルブローのインパクトをするならドライバーをやめて3Wで飛距離を狙うほうが効果的です。

アッパーブローのインパクトとは

14本のクラブのなかで、ドライバーだけがアッパーブローでインパクトをなければなりません。

ドライバーのロフト角はおよそ10度ですが、飛距離を出すために必要な打ち出し角は14度以上です。この4度の差をカバーするためには、ボールを下から打つアッパーブローが必要です。

アッパーブローのインパクトは、ティーアップしたボールから10センチくらい後方にスイングの最下点を定めてスイングします。

このスイングの最下点でボールを打つとレベルブローのインパクトですが、アッパーブローはこの最下点を通過してスイングを継続してボールをとらえます。

ドライバーが飛ばない理由はアッパーブローにある

アッパーブローのスイングは、トップの位置から弧を描いてインパクトまで到達して、さらに弧を描きながらフォロースルー、そしてフィニッシュまで引き上げます。

この弧の軌道を時計の文字盤でイメージすると、6時がスイングの最下点、7時でティーアップしたボールをインパクトします。

このフェースを上に向けてインパクトをするイメージができないと、14度以上で打ち出すことはできません。

そして仮に難易度の高いアッパーブローのスイングができたとしても、スイングの最下点からヘッドスピードが加速できなければ打ち出すボールは飛びません。

飛距離を狙うならアッパーブローで打たない3Wを使う

3Wのロフト角は打ち出し角と同じ14度なので、ボールを側面からインパクトするレベルブローのスイングで飛距離を狙えます。

レベルブローでインパクトをするのであれば、スイングの最下点とボールの位置が一致するので、スタンスの中央でボールをとらえることができます。

アイアンと同じ打ち方で飛距離を狙えるわけですから、ヘッドの複雑なヘッド動きに悩む必要はなくなります。重要なことはスイングの最下点とボールの接地点が一致していることです。

普通にスイングすれば、身体の中心であるスタンスの中央ですが、それぞれのスイングには癖があるので何度か素振りをして最下点を確かめてからスタンスを取るようにしましょう。

より簡単に3Wが打てるようになる方法

In the Rough 04

ドライバーに比べるとはるかに簡単な操作で扱える3Wですが、ドライバー以外のクラブと比較すると、やはり難しいクラブであることに間違いありません。

難しさの原因はシャフトの長さとロフト角の小さな角度にあります。正しいレベルブローのスイングと、ボールが失速しないで飛距離アップを狙える方法をご紹介していきます。

3Wを使うときはティーアップの高さが重要

3Wがスタンスの中央でボールをとらえるとしたら、スイングの最下点はボールが芝に沈んだ状態でピッタリ合うはずです。

そもそもティーグランドの場合には、ボールを芝の上に置いても沈むことはないので直ドラならぬ直サジ(スプーン)になるわけです。でも実際には、中央よりも少し左側でショートティの上に乗っています。

勢いよくスイングをすると、軸が左に移動するので、アドレスとときとスイングの最下点が微妙に違ってきます。

そこで左側に移動するわけですが、3Wのフェース面の縦幅を考えると、フェースの真ん中で当てるには少しだけ高くしたほうが確実なインパクトができ、さらにより大きな打ち出し角を得るためにもショートティでボールを浮かせることに効果があります。

3Wを使うときに飛距離よりもセンター重視にするのは間違い

ドライバーに自信がないので3Wでティーショットを打つという考え方は、一見すると当っているよう思えますが実は間違っています。

確実なショット狙うのであれば、アイアンを使えばよいだけで、ティーショットでウッドを使うのは最大限の飛距離を狙っているからです。

飛距離を狙う3Wで曲がらないようにスイング調節をするのであれば、アイアンとさほど変わらない飛距離になるでしょうから、安全なアイアンを選択すべきです。

ドライバーのコントロールに自信が持てないけど、3Wならフルショットでも信頼できると考えて使うのが本来の使用法です。

そのためには日ごろからフルショットでコースを狙えるように練習を積んでおくことが必要です。

3Wを選ぶときはロフト角とシャフトの長さに注目しよう

ドライバーを使うティーショットでは、理想の打ち出し角を14度以上であるとご紹介していますが、これは機械的に割り出したもので、一般ビギナーのヘッドスピードを考慮すると18度という数値もあります。

もしも打ち出し角が18度以下であれば、ボールは途中で失速してしまい、飛距離ダウンになる可能性が高くなります。

結局ドライバーほどではなくても、アッパーブロー気味のスイングをしなければ、最大の飛距離は得られないことになるわけです。

ただし、すべての3Wのロフト角が14度ではないので、ヘッドスピードが40m/s程度であればリアルロフト角が15度~17度に換えるとより簡単に扱うことができるはずです。

3Wがより信頼できるクラブになるために必要なものとは【クラブの性能を分析しよう】

Japanese golfer standing on the golf course

ドライバーよりは簡単にボールを上げることができる3Wですが、シャフトの長さを考えると決して簡単なクラブとは言えません。

一般的な3Wのシャフト長さは43インチ、一方で単尺化が進むドライバーは44インチのもが出てきています。

1インチの差はわずか2センチ強ですから、ドライバーのグリップエンドを指1本分あける握り方をしていれば、3Wとドライバーは変わらない感触でスイングをしていることにあります。

唯一の違いは、ドライバーはロフト角以上の打ち出し角でアッパーブローのインパクトをしているのに対して、3Wはスイングの最下点でボールをとらえるレベルブローのスイングをしている点です。

数センチの打点の違いで難易度を感じるのは、潜在的にドライバーが難しいクラブであると思い込み、一方の3Wは簡単に操作ができるクラブだと認識しているからかもしれません。

3Wに自信がつけば、より信頼できるクラブになっていくはずです。

まとめ

3Wをドライバーの代替として使うのではなく、攻めるための武器として活用すると、その飛距離とコントロールを活かすことができます。

クラブの性能だけをみると、ロフト角は4度程度の違い、シャフトは1~2インチの違いと、目を見張るほどの差があるわけではありません。

3Wが打ちやすいと感じたのであれば、今よりも飛距離アップができるように繰り返し練習をすることです。

ファーストショッで飛距離を求めることができるクラブを選ぶのは、ゴルフにとってスタンダードな戦略なのですから。

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