突然ですが、いくら練習しても飛距離が伸びないあなた!ひょっとしたらシャフトのせいかもしれませんよ。“シャフトが合えば、10打縮まる”とのうたい文句で、全国3か所で開催されたALBA主催のシャフト試打会。「興味はあっても機会がない」「シャフトを替えるより、新しいクラブが欲しい」「シャフト交換ってうまい人がやるものでしょ?」なんてお思いの方のために、東京はロッテ葛西練習場の試打会に乗り込み、メーカーの方に直接お話を伺ってまいりました!
ALBA様のお取り計らいにより、お話をお伺いできたメーカーはこちらの4社。
・フジクラシャフト(藤倉ゴム工業)
・三菱レイヨン
・日本シャフト
・グラファイトデザイン
“初めてのリシャフトの心得”について、各メーカーはどんなアドバイスをくれるのか?かっ飛ばすアマチュアゴルファーたちを横目に、限られた時間内で聞けたお話を一問一答形式でご紹介します。
フジクラシャフト
- シャフトをすすめる時にまずすることは?
“打ってもらった球筋をチェックします”
球筋を見て、ミスの傾向を把握し、好みとする球質から、なるべく曲り幅が少なく飛距離が出るものを選んでいます。
- リシャフトするのはゴルフが上手くなってから?
“全然そんなことはありません。自信がなくてもどんどん来てください”
確かにリシャフトは上級者がよくやりますが、初めからオーダーで最適なシャフトを選択することも可能です。
- しなり方って重要?
“あなたのスイングにマッチするしなりが存在します”
先端がしなるのか中間がしなるのか、それとも手元がしなるか、スイングによってマッチするしなりの場所が違います。シャフトが同じ重さ、硬さなのに、しなる場所が違うだけで全然打ちやすさも違ってきます。
- 今のヘッドで飛ばせるようになりたい!という場合は?
“長いシャフトで打てるなら、身長関係なく飛距離アップが狙えます”
使いたいヘッドによって合わせるシャフトも違いますので、まずはご相談下さい。
- 右に飛ぶ原因は何ですか?
“「振り遅れ」か、「しなりを使えていない」可能性もあります”
クラブが重くて振り遅れている場合と、シャフトを戻しきれていないからしなりを使えていない、という可能性も考えられます。
- グリップは関係ありますか?
“グリップの重さでクラブのバランスが変わり、振り心地に影響してしまうんです”
デザイン、色や握りやすさで選ぶ人が多いと思いますが、シャフトだけでなくグリップも目的意識を持って、お店の方に相談して交換することをおすすめします。
— 女性のリシャフトについて
“ヘッドスピードなら36や37、スコアも85くらいで回る女性はリシャフト経験者も多いと思います”
ゴルフが上達するにつれ、なかには女性用のクラブだと軽く感じる方もいますので、クラブ選びとしては、シニア向けの(女性用よりやや重い)ヘッドと軽めのシャフトを組み合わせてもいいと思います。
- 一番困る要望は?
“まっすぐ飛ぶシャフトが欲しい!というご要望(笑)”
球が曲がらないように、シャフトでまっすぐ飛ぶようにして欲しいと言う要望です。
当然シャフトにも限界がありますので、ヘッド・グリップ合わせてトータルで考えていただくようにしています。
- 大切なポイントを一言で!
“一番大事なのは、ご本人がどういう球を打ちたいかです”
ご要望を伺って、おススメするシャフトを選ばせていただきます。
三菱レイヨン
- 何を決め手にシャフトを選んだらいいのでしょう?
“どんなクラブがいいかは、自分のスイングタイプやシャフトのしなり方で決めてい”
初心者の方や、クラブに詳しくない方ほどヘッドから入る方が多いですね。でも慣れてくるとこだわりが出て来るものなんです。
- 初めてリシャフトする人にどう接しますか?
“まずは、今どんな悩みをお持ちですか?という質問をします”
今感じている問題点を伺いながら、シャフト選びをスタートさせます。
- オリジナルシャフトって何ですか?
“買う時についているメーカーのオリジナルのシャフトのことです”
万人受けするように、色んな方に合うように作られていて、女性向けのシャフトは特に柔らかめな傾向があります。
- ドライバーが右に左にと定まりません。
“球が暴れるのであれば、カスタムシャフトの方が方向性が定まる場合があります”
現状お使いのドライバーとも比較しながら、提案されたヘッド・シャフトの組み合わせでどんどん試してみるのがいいと思います。
- 重さを感じながら振るユーティリティやウッドの方が飛ぶ気がします。
“ドライバーとは違うので何とも…ただ重すぎても、球が遠くに飛ばなくなることもあります”
ユーティリティやアイアンはドライバーより重いですよね。番手が大きくなればなるほど、クラブは重くなるように設計されています。
- シャフトでそんなに変わりますか?
“プロでも、女子プロより男子プロの方がシャフトの違いがショットに出ます”
スイング力が強ければ強いほどシャフトのしなり方の違いが判るんです。アマチュアの女性だと実感しにくい場合があるかもしれません。
- 女性向けのシャフトはありますか?
“バサラという軽量モデルが一番新しく、おすすめです”
女性の方でも打てるような重量のタイプもラインナップされています。
- 大切なポイントを一言で!
“振っていただきながら、ピッタリなものをお探しします”
重さやヘッドスピードなどの数値が決め手になるかというと、そう単純にはいきません。振ってもらいながら、ピッタリの重量体を探していくのです。
日本シャフト
- シャフトについて無知なのですが・・・
“クラブを振ってみて、振りやすいか、振りづらいかがわかれば十分です”
球筋は私たちが見ますし、シャフトが硬いとか柔らかいとかも、わからなくてもいいんですよ。気にしないでお越しください。
- シャフトに詳しい人について
“シャフトが語れても、スイングに活かされるとは限りません”
うまく振れない、うまく打てない時の理由が、重くてダメなのか、シャフトが硬くてダメなのか、私たちが見たらわかりますし、詳しくなくても全く問題ありません。
- 上手くないから恥ずかしいという人に一言お願いします。
“上手じゃない方にこそ打ってもらわないとわからないし、上達もしづらいと思います”
下手だとしても、クラブに問題があるのか、スイングに問題があるのか、見て初めてわかることですから。
- 打ちっぱなし練習場と、店舗での試打会の違いは何ですか?
“店では一番きれいなスイング、練習場ではいい球を打てるスイング”
鳥かごの中だと、一番きれいに振ることができるスイングで打つ方が多いんです。でも、練習場だと、自分が一番いい球を打てるスイングをしてくれるので、練習場でのほうが判断しやすいですね。
- 考え方で選ぶシャフトも変わりますか?
“どういう思いがあってクラブを替えたいのかで選ぶシャフトも変わります”
スイングを矯正してくれるシャフトと、ありのままのスイングでスライスを治せるシャフトは、選び方が違ってきます。
例えばスライスを直したい場合に、スライスをクラブで直したいのか、それともスイングを良くしていきながら、スライスを直したいのか。
まあ難しいことは抜きにして、何もわからない状態でいいので、とにかく打ってもらって、ですね。そのために私たちがいるわけですから。
- 飛ばないから替えたいという場合は?
“飛ばない理由もわかっていれば、選びやすくなります”
例えば球があがってないからだとか、飛んでいない理由がわかっているといいですね。
- 大切なポイントを一言で!
“悩みを一つ明確にしておいていただくと有難い”
ラウンド時の自分の球筋を見て、変えたいポイントや、普段どんなミスが出るのかなどを教えてもらえれば、スイングとシャフトをみれば、ああこういうのがいいかなと想像しやすくなります。
グラファイトデザイン
- 御社はどんなゴルファー向けですか?
“ツアーADという名の通り、競技思考の方向けのメーカーです”
ツアープロが使っているから私も使ってみたいという流れがありますが、“種類によっては、軽くて柔らかいものもあります”そのアピールのために、シャフトの種類によってはカラーにピンクを選べるようにするなど、工夫しています。
- 競技者向けと聞くと、格が違う気がします。
“実は優しめのモデルを考えているところです”
リシャフトの前段階があったらいいとも思います。シャフトが違うだけでこんなに違うんだと実感いただくことも、今のゴルフ業界で必要な部分かもしれません。
- シャフトの替え時のタイミングとメリットは?
“軽いクラブを使っていて、ふと物足りなくなった時がそのタイミングだと思います”
同伴者に迷惑をかけずに回れるスコア120くらいも目安かもしれません。
“スイングが固まってくるとある程度重さがあったほうが、ボールに力を伝えやすく、遠くに飛ばしやすい”
どの番手も重めの方が曲がりにくく安定したスイングも出来るということもあります。軽すぎると手打ちになりやすい場合もありますね。
- 本人が振りやすいと言っていても、実は合っていない場合もありますか?
“それはありません。本人が振りやすいと言っているうちは、合っていると思います”
最初の1、2球でうまく当てられるかが一つのポイントですね。
ただ我々が球筋を見て、ボールが上がっていないようなら、同じタイプで重さを軽くしたり、柔らかくしたりという提案はします。
- シャフトを替えると劇的に変わりますか?
“そうですね、同時に合う・合わないも出てきます”
これだけ種類があると、重量や硬さのバリエーション、シャフトの動きがそれぞれ違いますので、合う・合わないも出てきます。
- スイングや体格のデータから、シャフトを選ぶ時代が来ますか?
“それができないところが、ゴルフの奥深いところです”
データでの割り出しは無理でしょう。すべて本人の感覚ですから。
- お古のクラブをもらったら?
軽めで簡単なクラブならいいですね。重いようなら、クラブ自体を買い替えなくてもシャフトを交換し、総重量を変えていくという考え方もいいと思います。
- 大切なポイントを一言で!
“ご自身が、どういう風にしたいかが重要なんです”
球があがらない、まがりやすいなどの悩みや症状を聞いて、おススメするようにしていますので、スイングを見るというよりお話を聞く方が大切です。普段のスコアもあまり重要ではありません。
グラファイトデザインFBページ
まとめ
各社とも、リシャフトするときに重要なポイントとして、
・自分がどういう球を打ちたいか
・今は何がダメなのか
・ダメな理由は何なのか
といった点をできれば明確にしておいて欲しいと言っていました。
試打会経験者の感想は、
・振りやすいクラブって本当にあるってことがわかる。
・打ち出し角度や打ち出し方向の、若干のズレが及ぼす怖さを再認識した。
・スコアを縮めるのは、練習ではなくお金(シャフト)だった。
などさまざま。
“シャフトが合えば、10打縮まる”ってことも確かにあるのかもしれない。意外にも敷居が低く、気さくな雰囲気で行われていたシャフト試打会。試打会の情報はALBAのメルマガ、また、今回お話を伺った各メーカーのfacebookでも開催情報がアップされているので、さっそくチェックを!